書き溜め、書き捨て

落下の王国見てきた

SNSでおすすめされた映画はみたい気になる女

わたしがXでフォローしているアカウントに〝可愛いは鈍器″様なるアカウントがある。

タイムラインの海から素敵な情報を掬い上げて新しい知見を運んでくれる素晴らしい方だ。

ホビー、服装、景色などビジュアル的な素敵から、もっと抽象的な素敵なあれこれまで紹介してくれる中ある映画が目に留まった。

それが「落下の王国」である。

タイトル 落下の王国(英題:The Fall)

公開日 2008年9月6日

監督 ターセム・シン

ポストに乗ってるポスターの景色も鮮やかで綺麗だし、話も面白そうだし地上波でやるならほな見るか…

とその気になってたのだが、あいにくその時間に予定が入ってしまい見ることができなかった。

いつか見たい映画としてずっと心に棘が刺さる事になったのだ。

そこからしばらくしてまたまた‘’可愛いは鈍器‘’様から流れてきた情報、「落下の王国」4Kリマスターリバイバル上映との事。

これは見るっきゃないと映画館に向かったのであった。

あらすじ

公式サイトより引用

時は1915年。映画の撮影中、橋から落ちて大怪我を負い、病室のベッドに横たわるスタントマンのロイは、自暴自棄になっていた。そこに現れたのは、木から落ちて腕を骨折し、入院中の5才の少女・アレクサンドリア。ロイは動けない自分に代わって、自殺するための薬を薬剤室から盗んで来させようと、思いつきの冒険物語を聞かせ始める。
それは、愛する者や誇りを失い、深い闇に落ちていた6人の勇者たちが、力を合わせて悪に立ち向かう【愛と復讐の叙事詩】―。

主な登場人物

ロイ:失恋と下半身麻痺のダブルパンチで多いにやさぐれてる男。メロい!この初恋泥棒が!

黒髪のちょっと癖毛で垂れ目で陰のある美青年で、見ず知らずのロリの話をちゃんと聞いてくれて面白い話もしてくれる。

好きになっちゃうよね。作中で一番アレクサンドリアにひどい事する男だけどね。

アレクサンドリア:あまりにロリ。むしろペドい。行動が等身大の小さい子で本当に幸せに大きくなって欲しい。

既にそこそこ不幸な人生で送ってるのちらついてるのおつらいぜ。出てくる大人がみんなアレクサンドリアに優しくて凄くいい。あったけぇよ。そんな子になんて傷をつけようとするんだロイ貴様。

まじで5歳児の解像度が高いよこの作品。

むつかしい言葉がなかなか伝わらなかったり、自由気ままに話したり、最初は警戒心が強かったりさ。

礼拝堂からぱくってきたお菓子を差し出すアレクサンドリアに魂の救いをくれたのか?って必死に問いかけるロイにキョトンとしてお話しの続きをせがむのも、あるがままの子供にただ自分の都合で救いを求める擦れ切った大人の図でなんともいえず神聖ですわ。

7歳までは神のうちとのことでわたし7歳までの子供は神聖だと思っております。

砂漠に高原に遺跡に宮殿と壮大な景色がたくさんでてくるが、これ全部この世にある景色らしい、やべぇ。

衣装もこの民族はこうだろみたいな服装を誇張してファンタジックに仕上げてて、劇中劇世界のほんのりコミカルなテンプレートじゃないファンタジー衣装に仕上がってててよかった。

でも劇中劇の5人組がそろった時思わず「ド、ドラえもんず…」って感想がでた。

だってなんか世界の戦士大集合みたいな絵面だったんだもの。

幼女の人生のひとときの思い出の物語として最高すぎる話

苦味も大いに受けるんですけどね。

5歳でこんな思い出抱いて大人になったらめっちゃいい女になるで。

この美しい映像も幼い時の鮮やかな想像力を切り取ってだしたようでなんともノスタルジー。

劇中劇はロイが即興で作ってるから、たまにアレクサンドラからツッコミが入って物語が急旋回するの映像でみるの面白すぎるだろ。

WEB小説連載の作者と読者の攻防を映像化されてるみたいだった。

最終盤以外爆弾が活躍しない爆弾野郎さんの爆弾が、話が少しすすんでから指摘されて急遽爆発するシーンはみててフフッてなった。

終盤は自暴自棄になった作者が登場人物を意味なく殺すのを読者が泣きながら止めるところも見れるし。

島からの脱出にゾウが出てきたり急にシャーマンが生えてきたり、アレクサンドリアと作っていく物語が、父と娘の寝物語の雰囲気が出てていい。

なんかカーテン引いて2人っきりになるしさ…なんでカーテン引くの…えっちじゃん。

こういう小さい時に聞いた物語って確実に人生の世界観のパーツになるからさ。これからもアレクサンドリアは怖い事があったらグーグリグーグリと唱えるだろうし、入れ歯は力の源になるのだ。

ただただ純粋なアレクサンドラを利用しつつも振り回されるロイが、フォレストガンプのダン中尉と重なってね。

死に損ねて荒れてたロイが、アレクサンドリアが自分のために死にかけた事をどんな気持ちできたのか、どんな気持ちで眠るアレクサンドリアのそばにいたのか考えると…いいね。

そこから物語の中で自傷するロイを、ロイに父を重ねてるアレクサンドリアが泣きながら止めてようやく生きる気になるのが支えあって2人で立ち上がった展開が美しいね。

でもこれがグルーミングってやつか⋯と思ったり思わなかったり。

落下の王国は私に、メロいし絶望から立ちあがった男と、綺麗な景色と、インド人のストレートロングガチイケメンをくれたいい映画でした。

今後も名作映画のリバイバル上映もっとやって欲しいな。映画館の音響で見たいよねやっぱ。

バーフバリの完全版も2週間限定でやるらしいから気になるけど絶対長いよね。